交通違反の罰金(罰則)

交通違反の罰金(罰則)
交通違反の罰金(罰則)は、悪質、または重大な交通違反に課せられるもので(赤キップ)、この罰金は「禁固刑・懲役刑」と同様、刑事罰にあたりますので、反則金に比べ納付する金額が大きいだけでなく、前科扱いとなるのです!


反則金の場合は、違反内容により金額が確定していますが、罰金の場合は必ず刑事裁判を受けなければならず、裁判後に罰金額が確定します。


ただ違反を認めた場合は「略式裁判」による処理が行われ、書面上だけの簡易裁判によって即日、罰金額が確定します(略式裁判に応じず、通常の裁判を受けることも当然可能です)。


前歴があったり、特に悪質な交通違反と判断された場合は略式裁判を受けることができない場合があります(この場合、罰金刑では済まない可能性もあります)。


未成年者の場合は家庭裁判所で裁判を受けることとなります。


 交通違反の罰金の納付方法



略式裁判の処理が行われれば、罰金額は即日に確定し、「原則即日納付」となっていますが、都道府県によっては振込用紙等での後日納付が認められている場合があります。


 交通違反の罰金の相場



交通違反の反則金の金額はあらかじめ決まっていますが、罰金の場合は裁判官が金額を決めることとなりますので、裁判が終わるまでは罰金額が分かりません。


また自動車の種類(大型・普通・二輪・原付)、違反を犯した場所(高速道路・一般道路)、制限速度(50km?80km?)などによって罰金額の相場も異なります。


例えば・・・


・「大型>普通>二輪>原付」


・「一般道路>高速道路」


・「制限速度が低い>制限速度が高い」


上記の左側が罰金額が高くなるようになっています。


交通違反の罰金の相場
交通違反の内容 罰金額の相場
無免許運転 〜50万円
酒気帯び運転 10〜50万円
酒酔い運転 50〜100万円
速度超過
「30km超〜35km未満」
5〜6万円
速度超過
「35km超〜40km未満」
6〜7万円
速度超過
「40km超〜45km未満」
6〜8万円
速度超過
「45km超〜50km未満」
7〜8万円
速度超過
「50km超〜60km未満」
8〜9万円
速度超過
「60km超〜70km未満」
9〜10万円
速度超過
「70km超〜」
10万円以上〜


交通違反内容、状況等によって罰金額が大きく異なる場合もありますので、上記の相場はあくまでも参考程度にしてください。


2009年(平成21年)6月1日に施行された道路交通法によって、酒酔い運転、麻薬等運転、酒気帯び運転、過労運転等の罰則が強化されていますので注意しましょう!


2013年(平成25年)12月1日に施行された道路交通法によって、無免許運転の罰則が強化されました。